商船三井、AIによる自動車船運航最適化を実現

（出所：商船三井）

調査・データ商船三井は24日、グループの商船三井システムズ（東京都港区）とともに、AIによる数理最適化を活用した自動車船のスペースマネジメントの自動化を実証したと発表した。自動車船のスペースを最大限活用できるだけでなく、多様な車種構成や積み港・揚げ港の組み合わせも実現し、海上輸送のニーズに応える。

スペースマネジメントは、各社の積み港・揚げ港の到着スケジュールを考慮しながら、複数の運航船へのブッキングの割当とそれに伴う航海計画の策定を、安全輸送を念頭に同時進行で行うことが求められる。今回開発したアルゴリズムを活用することで、従来の3倍の計画候補を同時検討することが可能になった。

▲今回の対応範囲（出所：商船三井）

商船三井は2021年から配船計画と貨物積み付け計画の支援システムの運用も開始しており、この2つの工程に資する運航船スペースマネージメントにおいて数理最適化を活用することで、自動車船業務全体の意思決定を迅速にする。スペース運用と運航の効率化に伴い、温室効果ガス排出量削減を加速していくとしている。

商船三井、自動車船の配船最適化システム運用開始

商船三井、貨物積み付け計画の自動作成で効率化