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DHLがパタゴニアの物流受託、千葉・印西市に拠点

2022年4月14日 (木)

拠点・施設DHLサプライチェーンは14日、アウトドアアパレルブランドのパタゴニアからロジスティクス業務を受注し、千葉県印西市に印西ロジスティクスセンター・ウエストを開設したと発表した。

▲印西ロジスティクスセンター・ウエストが入居するグッドマン・ビジネスパーク・ウエスト(出所:DHLサプライチェーン)

印西ロジスティクスセンター・ウエストは、グッドマンジャパンによる大規模物流施設群の一角を占める「グッドマン・ビジネスパーク・ウエスト」に入居する形で開設したもので、DHLは「CO2排出量削減に向けたグリーンソリューションと従業員の福祉向上のためのアメニティを備えた先進的な倉庫施設」と評価。

同物件の近くで2019年に「印西ロジスティクスセンター」を開設したこともあり、2拠点を連携させて「物量の成長と波動への対応を可能とする高い柔軟性を備えたオペレーション」が可能な点も重視したようだ。

同社は再生可能エネルギーのみを使用するカーボンニュートラル倉庫の実現を目指し、向こう1年以内に代替エネルギー源の切り替えを計画しており、倉庫屋上に敷設された太陽光パネルの発電電力で、倉庫オペレーションの消費電力の3分の2を賄う方針。

また、梱包資材の廃棄物削減にも取り組む考えで、カートンの再利用だけでなく、ビニール製のシュリンクラップは使用後廃棄せずにリサイクル業者により新たなラップへと再生され、梱包で使用されるガムテープにはでんぷん糊を使用した紙製のものを採用。ビニールのごみを最小限に減らし、梱包資材の紙のリサイクルを可能にするなどの取り組みを行う。

このほか、サステナビリティー専任担当者やサステナビリティーセンターを配置し、スタッフのサステナビリティー・ESGへの理解、参画、実践、地域コミュニティとの関わりの推進、DHLのボランティア活動、環境保全活動への取り組みの促進——などへの取り組みも強化する。

パタゴニア・インターナショナル・インク日本支社のマーティ・ポンフレー支社長は「私たちは、故郷である地球を救うためにビジネスを営む。という企業理念を持っている。ロジスティクスでのビジネスパートナーに求めるものは、ビジネスの成長サポートだけでなく、物流業界の変革を推進するコミットメントだ。多様化するカスタマーニーズに対して、最適にサポートできる物流能力と柔軟性を兼ね備えていること。環境負荷に対し、新たな取り組みや価値を提供できること。この二つに対する深い理解と具体的なアクションを会社全体でコミットしていることが、DHLサプライチェーンを選んだ理由だ」と、DHLサプライチェーンに物流業務を委託する理由を説明した。