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日立、子会社の台湾昇降機メーカーを完全子会社化

2022年4月22日 (金)

(イメージ)

M&A日立製作所は21日、グループの昇降機メーカーである永大機電工業(台湾)を完全子会社化したと発表した。

日立は子会社での保有を含めて永大機電工業の発行済株式総数の71.1%を保有しているが、残りの全株を株式交換で取得する。中国をはじめとするアジア諸国における昇降機事業の基盤を強化する狙いだ。

永大機電工業は、今回の日立による完全子会社化に合わせて商号を「日立永大電梯」に変更。日立グループとしての強い結束を広く印象付ける思惑もある。

永大機電工業は、1966年に設立された台湾で最大の昇降機事業会社。中国でも事業展開を加速している。日立は永大機電工業の設立直後に業務提携を締結。68年には資本参加するなど、半世紀以上にわたって協業関係を構築してきた。2019年には永大機電工業の株式公開買い付けを実施して保有比率を39.7%に引き上げるなど段階的に出資比率を高めて、20年10月に連結子会社化していた。

日立は、ビルや住宅開発、物流施設などの加速を見込めるアジア地域における昇降機ビジネス展開をさらに推進することで、当地における事業拡大につなげる。