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日立、フィリピンの昇降機事業を強化、代理店を子会社化

2011年7月19日 (火)

産業・一般日立製作所は18日、フィリピンにおける昇降機の販売代理店「ハイエレス社」の発行済株式の64%を追加取得し、子会社にするとともに、社名を日立エレベーター・フィリピンに変更したと発表した。東南アジア・インド・中東地域に向け、昇降機事業を強化する戦略の一環。今後、日立はフィリピンでの昇降機事業の拡大を図り、2012年度に20%以上のシェア獲得を目指す。

 

日立は1971年、ハイエレスを代理店としてフィリピンでの昇降機の販売・据付・保守事業に参入し、76年には株式を20%取得するなど関係を強化しながら、ハイエレスをパートナーとしてフィリピンでの昇降機事業を拡大してきた。

 

同国の昇降機需要は、今後年率5%程度で堅調に伸張する見通しで、日立の昇降機の強みを活かせる高速・大容量の案件も増加していくと見込まれることから、ハイエレスの発行済株式の64%を追加取得して子会社化し、現地事業の強化を図る。

 

子会社化は、フィリピンの市場動向や顧客のニーズに合う製品・サービスを迅速に提案・提供できる体制の強化が目的。

 

日立は東南アジア・インド・中東地域での昇降機事業の統括会社として日立エレベーター・アジアを2010年10月に発足させ、この地域での昇降機事業の強化を進めている。12年度には、タイ・バンコク工場の近郊に、東南アジア・インド・中東地域向け昇降機の生産拠点として、年間生産能力約5000台の新工場を設立する計画で、東南アジア・インド・中東地域の需要の伸びに対応した生産体制の強化を行う。