サービス・商品ロジザードは17日、クラウド型WMS(倉庫管理システム)「ロジザードZERO」が、マルチブック(東京都品川区)のグローバル企業向けクラウド型会計・ERPサービス「multibook」(マルチブック)と連携したと発表した。
ERPは、企業経営の基本となる人やモノ、金、情報といった資源を一元管理し有効活用する考え方。企業の基幹業務を支援する「基幹システムパッケージ」を指すことが多く、データに基づいた経営や業務効率化を実現する発想として注目されている。
ロジザードは、ロジザードZEROを国内だけでなく中国や東南アジアでも展開。日本品質の高機能とそのまま海外で利用できるクラウドサービスならではの強み、さらに東南アジア各国に設けられた日系現地代理店による手厚いサポート体制の構築が奏功して、各国でも利用ユーザー数を増やしてきている。
課題は、各国が独自に設ける会計基準や関係法令への対応。グローバルに展開する企業の在庫情報を共有するには、各社の本部が持つ基幹システムと個別に連携する必要があり、クラウドサービスとしての強みである「納期の短さ」を実現できないケースもあった。
こうした課題を解決するため、海外拠点のデータ集計や不正防止、決算早期化などの経営管理課題を解決するmultibookとデータ連携を実現することで、顧客の国際ビジネスの支援体制を構築した。
multibookは、グローバル企業の在庫管理をリアルタイムで実現。品目別の受発注残状況を反映した在庫見通し管理に加え、品目別、取引先別での収益性を分析する高度な機能を標準で提供する。
ロジザードZEROとmultibookがクラウドを活用するサービスの共通点を生かしてスムーズに連携することにより、ロジザードZEROによって管理された正確な在庫情報に基づき、multibookの活用でさらに適切な経営管理を実現できる。