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コンビニで処方薬受け取り、ファミマと凸版が連携

2022年5月25日 (水)

メディカルファミリーマートと凸版印刷は25日、処方薬をファミリーマートの店舗で最短翌日に受け取れるサービス「ファミマシー」を、26日に東京都内の約2400店舗で始めると発表した。凸版グループが手がける処方薬宅配サービス「とどくすり」を発展させたもので、患者が生活導線の中で都合の良い時間に薬を受け取れる。

ベースとなる「とどくすり」は、患者が医療機関を受診した後、電話やオンラインを通じて薬剤師の服薬指導を受け、送料無料で処方薬を自宅で受け取れる会員制サービスだ。凸版子会社のおかぴファーマシーシステム(東京都千代田区)がことし3月に始めたもので、おかぴ社が運営する「とどくすり薬局」や提携する調剤薬局の薬剤師が対応する。処方箋は医療機関からこれらの薬局に送られる。

「ファミマシー」は、とどくすりの仕組みをベースに、受け取り場所を自宅からファミリーマート店に切り替えたもの。患者にはバーコードがメールで送られ、薬を受け取る際に提示することで間違いを防ぐ。最短で服薬指導の翌日に受け取れるほか、店舗の営業時間によるものの、基本的に24時間いつでも受け取りが可能になる。

▲サービスの流れ(クリックで拡大、出所:凸版印刷)

ファミリーマートも2021年7月から、店舗の受取ボックスを使った薬の受け渡しサービスを東京都と神奈川県の一部店舗で独自に実施していた。凸版、ファミリーマートとも自社サービスの拡充を検討する中で、連携することで合意した。「新型コロナウイルス禍でライフスタイルが変化するなか、薬の受け取り方に対する多様なニーズに応える」と意義を強調している。

関係各社は、サービスエリアの拡大や配送時間の短縮など、サービスの向上を共同で進める方針だ。