ロジスティクス川崎汽船は26日、マレーシア国営石油ガス会社PETRONAS(ペトロナス)グループ向け新造LNG(液化天然ガス)船が完成したと発表した。
新造LNG船は、ペトロナスグループが新造船をベースにマレーシア以外の船社と締結した初めての長期定期用船契約に基づくもので、「LAGENDA SURIA」と命名。ことし6月には姉妹船である「LAGENDA SERENITY」の完成と命名を予定している。両船は今後、マレーシアから中国Shenergy向けのLNG輸送に従事する予定だ。
船名はマレー語でそれぞれ伝説(LAGENDA)、太陽(SURIA)、安定(SERENITY)を意味する。今後、中型LNG船の標準船型となり得る新船型「Wuhaogou-Max」を採用した新造LNG船をLAGENDAと命名。クリーンエネルギーを供給することで太陽のように上海市を明るくする、そして持続的で安定した将来をもたらすとの思いを込めている。
川崎汽船はことし5月に公表した中期経営計画で、LNG輸送船事業を成長のけん引役となる事業の一つと位置付けた。拡大するアジア需要の取り込みに向けて、変化する顧客ニーズに対応した成長戦略を推進していく。