ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

三菱重工などの新型フォーク、極寒冷凍倉庫に対応

2022年6月6日 (月)

サービス・商品三菱重工業とグループ企業の三菱ロジスネクスト(京都府長岡京市)は6日、マイナス25度の冷凍倉庫でも稼働する「レーザー誘導方式」の無人フォークリフトを、ニチレイロジグループ本社(東京都千代田区)と共同開発し、発売したと発表した。

▲PLATTER Auto冷凍倉庫仕様(出所:三菱ロジスネクスト)

発表によると、新機種は「PLATTER Auto(プラッター・オート) 冷凍倉庫仕様(1.5~3.0トン積)」。レーザースキャナーで反射板をスキャンし、車両の現在地を認識しながら走行するタイプだ。マイナス25度クラスの冷凍倉庫では、霧や結露が邪魔をしてレーザー誘導方式は運用が難しく、走行ルート上の床面に磁気棒を敷設する「磁気誘導方式」に切り替える必要があった。新機種は、マイナス10度クラスに対応している従来型のレーザー誘導方式機種をベースに、冷凍環境に対応した部品や極寒でも使える電装品・センサーを採用し、国内で初めて製品化に成功した。

三菱ロジスネクストは2020年からニチレイロジグループと共同で冷凍倉庫での業務革新に取り組んでいた。新機種の登場により、課題だった低温環境下での作業者負担や、慢性的な人手不足による業務面の不安といった課題が解決できるという。