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ANAなど4社が産直事業強化、東急ストアでも販売

2022年7月25日 (月)

(出所:ANA)

ロジスティクスANAホールディングス(HD)や東急など4社は25日、ことし3月から行っている旅客機の貨物スペースを活用した産地直送事業を強化すると発表した。航空のスピード輸送と、産地、地上配送、小売店の連携による新しい流通「産直空輸」を目指すもので、店舗網の拡大や取扱品目への畜産物の追加などが新たな要素だ。

発表によると、この事業連携に参加しているのは他にANAグループの日本産直空輸(東京都渋谷区)と東急グループの東急ストア(東京都目黒区)。地方の採れたての農産物や水産物を、ANAの航空機で首都圏に運び、小売店で販売するものだ。

今回の連携強化により、販売店として東急ストア54店舗や、東急百貨店、東急ホテルズなど東急グループの施設内店舗が加わる。商品にはこれまで扱っていなかった畜産物を加え、例えば鹿児島県産の黒さつま鶏正肉などを販売する。

▲東急百貨店での販売

「産直空輸」は、新型コロナウイルス禍で消費者が自宅で消費行動をするというトレンドの変化に着眼した事業連携だ。全国のこだわりの農産物を栽培している生産者や、鮮度の価値を重視する農業・漁業・畜産業関係者を応援することになり、地域創生にも貢献できるという。日本産直空輸がトータルコーディネート役を担っている。同社はANAグループの社員提案制度によって誕生し、ことし1月に設立された。生産者と小売業者の仲介役として、情報提供や物流のコーディネートをしている。

4社は7月29日と30日の2日間、プレッセプレミアム東京ミッドタウン店(東京都港区)で「産直空輸」イベントも開く。朝採りとうもろこしや朝水揚げスルメイカなどの農・水・畜産物を約30アイテム販売する。2日とも12時から18時までで、ANAの客室乗務員がPRする。