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ANAHD、産直空輸手がける新会社設立

2022年1月12日 (水)

▲大手小売店での試験販売の様子(出所:ANA)

ロジスティクスANAホールディングスは、飛行機を利用して農産品や魚介類などを産地直送で消費者へと届ける新会社「日本産直空輸」を設立したと発表した。グループ社員の提案制度によって実現、4月1日の営業開始を目指す。

「産直空輸」とは、飛行機を利用して産地から首都圏に高速運搬することで、一次産品である農産品や魚介類などの採れたての鮮度の価値を消費者に届けるしくみ。新会社は、航空貨物と地上輸送とを連携させたスピード輸送と、産地と小売店との連携による最速の流通を行うことで、全体を一気通貫でコーディネートすることができるとしている。

また、旅客機の貨物空きスペースを活用することにより、これまでの流通には乗ってこなかった少量生産の農産物や、地方に眠っていて首都圏ではなかなか出回らなかった希少品を扱うことも可能となるとしている。

(イメージ)

近年、農業の6次産業化が必要とされているが、同社によると、一次産業の持つ真の価値を、最終消費者まで届けるには、全体をトータルにコーディネートする事業が必要だという。

今回の事業化は、従来の一次産業を活性化し、一次産業の従事者にとっても「儲かるビジネス」にすることにつながり、地方への人の交流や移住が拡大することも期待される。同社は「今後もANAグループと連携し、地域創成に貢献するビジネスモデルとして発展・拡大することを目指していく」としている。