ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

ANAなど、航空便で運んだ農産品を羽田空港で直売

2021年11月17日 (水)

ロジスティクスANAホールディングスは16日、ANAグループと日本空港ビルデングが連携し産地での収穫から輸配送、店舗販売までをトータルコーディネイトした「産直空輸」による東京国際(羽田)空港での試験販売を11月19日から23日まで実施すると発表した。スピードで圧倒的な優位性のある航空便による農産品の直送ビジネスの本格展開を見据えた取り組み。ANAグループはこうした生鮮品直送サービスの事業化により、新たな事業開拓を推進する。

産直空輸の取り組みは、ことし10月上旬に続き2回目となる。香川産のいちご「さぬき姫」とキウイ「さぬきエンジェル」「さぬきゴールド」、みかん「金時紅」、沖縄産のバナナ「ナムワバナナ」、山形産の柿「庄内柿」、福岡産のしいたけ「菌床113号」、山口産の芽ネギ「楊貴妃」とトマト「フルティカ」を、羽田空港第2ターミナルの出発階(2階)の「東京食賓館」店頭特設コーナーと到着階(1階)の「DELEETS」(デリーツ)で販売する。

▲10月に実施された試験販売の様子(出所:ANA)

地方空港に近い生産者の朝採れ農産品を旅客機の貨物スペースを活用し、羽田空港にタイムリーに輸送。収穫から最短5時間ほどで、その日の午後に羽田空港の店頭に並べる。

収穫から店舗到着までにかかっていた流通時間を大幅に短縮し、納品後すぐに店頭に陳列することによって、全国のこだわり食材を抜群の鮮度で提供する。従来の流通では6割程度の熟度で出荷していたいちごも、完熟に近い状態で収穫して出荷することにより、鮮度だけではなく糖度も高い状態で販売できる。少量生産の農産物や首都圏ではなかなか出回らない希少品や地方の逸品を扱える利点もある。