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上組と丸和運輸機関が株式持ち合い、業務提携推進

2022年9月16日 (金)

(イメージ)

M&A上組と丸和運輸機関は16日、株式持ち合いによる資本業務提携を行うことで基本合意したと発表した。港湾物流と3PLという異なる領域の大手同士が対等の精神の下で手を結ぶことで、相互補完にとどまらず新たな市場の創出やサービス提供を目指すという。

発表によると、2023年3月末までに相互に20億円ずつ出資する。上組は丸和の発行済み株式の1%程度を取得し、丸和は上組株の1%未満を取得する。両社とも相手の経営の自主性を脅かさない範囲に出資を抑えながら、事業上の関係を強化する。

業務面の具体的な連携策は、両社の間に設置する「業務提携推進室」(仮称)で今後協議する。上組が培ってきた港湾運送や国際運送の経験と、丸和の3PLや宅配のノウハウといった、双方の有形・無形の資産を活用し、シナジーの発揮を目指す。物流センター運営や顧客の海外進出支援、人材確保・育成、DX(デジタルトランスフォーメーション)、脱炭素化、BCP(事業継続計画)づくりなどを、共同で進める方針という。

事業規模が大きく財務基盤が安定している上組が、成長を続ける丸和の後ろ盾としての役目を担うとの見方もある。