センコー、手荷役省人化で移動アームロボ導入

ロジスティクス遠隔ロボット開発などを手掛けるTelexistence（テレイグジスタンス、TX、東京都中央区）とセンコー（大阪市北区）は21日、TX製ロボットソリューションの導入に向けた実証実験を、センコー西関東ロジスティクスセンター（神奈川県愛川町）で実施した。

今後、混載パレットのコンベヤー投入など複雑な手荷役への対応や速度向上を行った上で、2023年には実業務にTX製ロボットソリューションを組み込んだ試験運用を実施する予定。

同ソリューションは、TXの独自AI（人工知能）システムによる自動制御と人による遠隔操作のハイブリッド制御ロボット技術を核にしているのが特徴。今回の実験では、複数のロボットを作業場所に移動させ、人に代わって、さまざまな手荷役作業を環境に応じて的確に遂行できるか実証実験を行った。

専用マテリアルハンドリング機器がなくても複数種類の手荷役を担ったり、事前のティーチング無しに複数の作業場所で稼働できるかといった、ソリューションの特徴である「マルチタスク性」「マルチロケーション性」などを検証した。

センコーは2014年、新設の物流拠点にデパレタイズアームロボットを導入。その後もAGV（無人搬送車）など省人化・省力化機器の導入を積極的に進めている。発表によると、既存や中規模の物流施設は大型自動化設備の導入が難しいとされる。今回のソリューション確立を通じて人手不足という物流現場の課題解決に寄与していく、としている。

■実証実験の様子

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