ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

EV重視のスカニアが燃料電池車市販へ、戦略修正か

2022年11月9日 (水)

(出所:Scania)

国際Volkswagen(フォルクスワーゲン)傘下のトラック・バスメーカーであるScania(スカニア、スウェーデン)は8日、燃料電池トラックの販売を2024年から始めると発表した。同社はこれまで電気自動車(EV)トラックを次世代車両の本命と位置付け、燃料電池車に対してはやや消極的な姿勢だったが、顧客ニーズなどを考慮して市販に乗り出すことにした。多面的な戦略に軌道修正した可能性がある。

発表によると、同社初の燃料電池トラックはスイス市場に投入する計画で、すでに複数企業への納入が決まっている。

スカニアはこれまで次世代車両としてバッテリー式のEVトラックの開発・製造・販売に力を入れていたが、その一方で、顧客から燃料電池車を要望する声を受けていた。燃料電池トラックも研究レベルでは自社開発を進めていた。同社は「EVトラックを優先することに変わりないが、脱炭素化を加速するにはあらゆる再生可能エネルギーが必要。燃料電池車の燃料である水素は長いサイクルでエネルギーを貯蔵するのに適している」と説明している。

市販第1号モデルは現在開発中で、24年から25年にかけ、スイスの物流や小売りなどの各企業に販売する予定という。その後も複数モデルを発売する可能性があるとしている。

■「より詳しい情報を知りたい」あるいは「続報を知りたい」場合、下の「もっと知りたい」ボタンを押してください。編集部にてボタンが押された数のみをカウントし、件数の多いものについてはさらに深掘り取材を実施したうえで、詳細記事の掲載を積極的に検討します。

※本記事の関連情報などをお持ちの場合、編集部直通の下記メールアドレスまでご一報いただければ幸いです。弊社では取材源の秘匿を徹底しています。

LOGISTICS TODAY編集部
メール:support@logi-today.com