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スカニア、燃料電池に代わる水素エンジン研究

2021年1月25日 (月)

環境・CSRフォルクスワーゲングループの商用車メーカー・スカニア(スウェーデン)はこのほど、同社の内燃エンジン(ICE)に加・ウエストポートフューエルシステム社の高圧直接噴射(HPDI)燃料システムを搭載し、これに水素を使用する研究プロジェクトに参加した、と発表した。

ウェストポート社のデビッド・M・ジョンソンCEOは、「HPDI燃料システムの進化によって、水素燃料電池と同等の温室効果ガス削減効果を発揮しながら、経済的で競争力のある代替手段を提供できる可能性がある」と言及。ことしの下半期には予備試験の結果が出るという。

スカニアは19日、水素燃料電池トラックを走らせるために必要な再生可能電力がバッテリー式電気トラックの3倍になるとの理由から、「すべての可能性は開かれている」としながらも、短期的には再生可能燃料とバッテリー式電気トラックの組み合わせに焦点を当てていく方針を明らかにしており、今回の発表の中でも輸送車両の水素利用について「近い将来に差し迫ったものではない」と強調した。

スカニア、水素燃料電池トラックの開発に懸念示す