国際フォルクスワーゲン傘下のトラック・バスメーカーであるスカニア(スウェーデン)は21日、大手卸のアスコ(ノルウェー)に水素燃料電池大型トラック4台を導入したことを発表した。
両社は2017年に燃料電池トラックの運用に関する提携を発表しており、およそ2年半をかけて運用試験に漕ぎつけた。今回の運用試験では、アスコがノルウェーのトロンハイムに水素ガスステーションを設置し、スカニアの水素燃料電池大型トラック4台を運用。開発テストでは、寒冷地でも機能することが確認されている。
同社のトラックはモジュール方式を採用しており、導入された4台の水素燃料電池大型トラックも、従来の内燃機関を電気駆動式に置き換え、その他のパワートレインには既に市場に出ているハイブリッドトラックやバスで使用されているものを採用。推定では、400キロから500キロの航続距離があるという。
トヨタの北米現地子会社が19年4月に燃料電池大型トラックを発表しているが、日本国内では1月15日にいすゞとホンダが基礎技術の共同研究を発表したばかり。三菱ふそうは燃料電池小型トラックのコンセプトモデルを発表している。
■スカニアの電動バス・トラック