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JAL、鹿児島・奄美離島でドローン物流を実証

2022年11月17日 (木)

▲海上輸送の実証実験に使われたドローン(出所:JAL)

ロジスティクス日本航空(JAL)は17日、鹿児島県瀬戸内町で進めているドローンを活用した地域課題解決を目指す連携協定について、災害時や平時にドローンを使用する離島地域の実装モデル構築に向けた実証実験を行った、と発表した。スマートフォンなどのICTも組み合わせ、2023年度を目標に被災対応や物流のスマート化の実現を目指す。

実験は10月24〜27日、同町と共同実施し、二次離島の加計呂麻島(かけろまじま)と与路島(よなしま)・請島(うけじま)を結ぶドローン活用について検証した。これら離島は自然災害時や安定した海上物流に課題を抱えているため、離島住民や自治体、関係機関などにも参加してもらった。

具体的には、「災害時・平時」「空撮・空輸」の用途に応じて複数のドローン機種を使用。町内に設置したオペレーションセンターで集中的に遠隔管理を行い、運航環境の状況や変化に即応できるよう管理体制を確認した。

長距離輸送ルートの運航では、医薬品や生活必需品をドローンで空輸することで、既存の物流網をカバーする役割を想定。片道20キロを結ぶルートに大型ドローンを投入して、風速10メートルを超える気象条件下でも20キロの物資輸送に成功した。

▲実証実験の概要