調査・データゼンリンは27日、岩手県や楽天など5者共同で実施した”目視外・補助者なし”のドローン自動飛行の実証実験に成功したと発表した。
今回の実証実験は、岩手県、岩泉町、地元企業である岩泉ホールディングス(岩手県岩泉町)の協力のもと行われた。岩泉町は2016年の台風10号の影響で「孤立集落」が発生した地域で、今回の実証実験は”買い物弱者”への対応と緊急時の対応の両面を併せ持つものとなった。
ゼンリンは、障害物の位置情報を踏まえた飛行ルートの設計を担当。実験では、地元特産の食料品などを積み込んだ楽天のマルチコプター型物流ドローン「天空」が5キロの距離を、携帯電話通信網を用いた目視外・補助なしで飛行し、目的地まで無事配送した。
今後、ゼンリンと楽天はドローンを活用した新しい物流サービスの実現を目指す。