ニチレイLと霧島酒造、焼酎製造の副産物を再利用

環境・CSRニチレイロジグループ本社と霧島酒造（宮崎県都城市）は19日、焼酎製造の副産物のリサイクル活動で協働すると発表した。焼酎の原料であるサツマイモを流通加工する業務のなかで発生する、芋くずや焼酎かすをバイオガスに生成してエネルギーとして有効利用する。

発表によると、霧島酒造が注力する焼酎製造過程で発生する副産物のリサイクル活動について、物流受託企業として参画するのは初めて。再生利用される芋くずなどは月間30トンに達し、バイオガス発生量3000ノルマル立米に相当する。

ニチレイロジグループは南九州地区を中心に、霧島酒造から原料の流通加工と保管業務を受託している。鹿児島曽於物流センター（鹿児島県曽於市）では、焼酎の一部原料の受け入れから洗浄・選別、保管まで手掛けている。この加工業務の過程で生じる芋くずは、これまで産業廃棄物として処理していた。

今回は宮崎県から県外産業廃棄物の搬入承認を受けたことで、発生した芋くずを同県内にある霧島酒造のリサイクルプラントへ運搬することが可能になった。微生物を使って焼酎かすや芋くずをメタン発酵させてバイオガスを生成。このガスは焼酎を製造する際のボイラー燃料とするほか、電力に変換して工場や地域の電力としても活用する。

▲焼酎製造の副産物リサイクルのフロー（出所：ニチレイロジグループ本社）

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LOGISTICS TODAY編集部
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