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パイオニアと豊通、ラストマイル配送DX推進で協業

2023年2月8日 (水)

サービス・商品パイオニアは8日、豊田通商と協業してラストワンマイル配送の物流DX(デジタルトランスフォーメーション)を推進すると発表した。第1弾として両社の技術基盤を連携させ、配送プロセスの効率化や省人化を実現するクラウド型「最適配送計画サービス」の提供を始める。正確性の高いルート情報により、受け取り指定時間の順守と輸送効率を両立したサービスを実現する。

(イメージ)

発表によると、パイオニアが独自のモビリティーAI(人工知能)プラットフォーム「Piomatix」(パイオマティックス)を通じて、商用車の運行ルートを最適化する「Piomatix LBS API」を提供。今回の新たな最適配送計画サービス上で、配送ルートの作成や走行距離、所要時間を算出する。今後も国内外に向けて同サービスから提供される機能を拡充していく方針で、持続可能なラストワンマイル配送に寄与していくとしている。

今回のサービスはウィルポート(東京都中央区)が手掛ける配送管理システム「Polaris Navi」(ポラリス・ナビ)を主軸にした「オープン型ラストワンマイルプラットフォーム」(OLP)に対して、豊田通商が2022年11月から提供しているものだ。豊田通商の調査によると、OLPを利用した配送サービス実績は配達指定時間に関して94%以上の正確性、総配送時間は12%短縮、総配送距離にして20%削減されたことが確認されている。

具体的には、出発地から目的地までの最適な運行ルートや、複数地点を巡回するのにベストな経路を算出。高い精度で運行距離や所要時間を弾き出す機能も搭載している。配送業務の効率化だけでなく、経験の少ないドライバーに対する支援をはじめ、幹線輸送における輸送品質や配車に関わる顧客満足度の向上といった副次的なプラス効果も期待される。

到着時間の予測精度は97.2%という高さで、全国の主要道路をカバーするVICS渋滞情報なども踏まえ、渋滞回避ルートを導き出すだけでなく、ルート上の信号の有無や待ち時間も考慮できる。

▲最適配送計画サービスのイメージ(クリックで拡大、出所:パイオニア)

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LOGISTICS TODAY編集部
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