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MeeTruck、求荷求車の付加サービス「おまとめ請求」

2023年2月20日 (月)

サービス・商品トラック運送の求荷求車マッチングサービスを展開するMeeTruck(ミートラック、東京都港区)は20日、サービス利用者の運送会社や荷主企業が、複数の成約案件の運賃請求や支払いを月ごとにまとめてできる「おまとめ請求」サービスを、3月1日からオプションとして始めると発表した。「案件ごとの請求・支払いの事務量が増えて煩雑だ」という利用者の声を受け、ミートラックが仲立ちして双方の業務負荷を軽減する。

発表によると、運送会社(求荷側)に対しては成約運賃を月末締め・翌月末払いでミートラックがまとめて支払う(支払通知書はメールで送付)。荷主企業(求車側)には、ミートラックが成約運賃を月末締め・翌月末払いとしてまとめて請求する(請求書をメール送付)。運送会社はオプション利用料として3%の手数料をミートラックに支払う。3月1日から5月31日までの3か月間は、キャンペーン期間として手数料無料とする。

▲「おまとめ請求」サービス概要(出所:MeeTruck)

運送会社にとっては、請求書の発行・送付や入金管理など、請求に関する諸業務から解放され、料金未回収リスクも低減されるメリットがある。荷主企業にも、請求書の照合など、支払いに関する諸業務が簡素化できる上、振込手数料などのコストが削減できる。

求荷求車サービスの利便性のさらなる向上、それは物流機能のさらなる強化を促す

荷物を運んでほしい荷主と、業務を受注したい運送会社。双方の希望を実現に導くことで、円滑な輸送サービスを提供する求荷求車マッチングサービス。かつては「水屋」と呼ばれる物流仲介業者が担っていたこの仕組みは、インターネットの普及により急速に広がった各種マッチングサービスの代表格として業界に定着した。

運びたい荷物があるのに車両を手配できず悩む荷主と、いわゆる「帰り便」をはじめとする空の荷台を抱える運送会社の双方の思惑が一致することで契約が成立するこのサービスは、「物流の2024年問題」への対応も含めた輸送の効率化をさらに推進する観点からも、改めてその機能が注目されている。

こうした社会の要請への適切な対応策として、当局や業界による求荷求車ビジネスの認知向上活動もさることながら、サービスの内容についても常にブラッシュアップしていく必要があるだろう。EC(電子商取引)サービスの急速な拡大による荷物の取扱量・種類の増加、少子高齢化による人手不足――。輸送現場における業務環境が厳しさを増すなかで、求荷求車ビジネスは新たな局面を迎えている。

ミートラックが3月1日に始める新サービス「おまとめ請求」は、こうした状況を打開する取り組みと言えるだろう。荷主と運送会社の双方で事務作業の負担軽減を促すことにより、求荷求車サービスのさらなる円滑で実効的な運用が可能になる。

(イメージ)

成約件数や取引先が増加すれば、新たな仕事に従事できるメリットがある一方で、運賃請求や支払い業務などの作業もどんどん積み重なっていく。もはや「本業」の遂行すら難しくなる――。そんな本末転倒な事態を避けるためにも、請求業務の仕組みを変えようというものだ。

サービスそのものの存在価値はもちろんだが、より使いやすいサービスに磨き上げていく努力も欠かせない。それが求荷求車サービスの信頼と市場拡大につながり、社会インフラとしての物流機能のさらなる強化に結実していくことを忘れてはならないだろう。(編集部・清水直樹)

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