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移動中の自動運転車からドローン離着、実証成功

2023年3月23日 (木)

▲離陸するドローン(出所:アイサンテクノロジー)

ロジスティクスKDDIなどは23日、移動する自動運転車からドローンが離着陸し、ラストワンマイルの物流を行う実証実験に日本で初めて成功したと発表した。都市部からの大規模な配送は自動運転車で、陸上からの輸送が困難な中山間地域などではドローンで、という2段構えで物流自動化を目指している。

発表によると、今回の実証は3月21日に長野県塩尻市の中山間地域で行った。移動する自動運転車の位置に合わせてドローンが離着陸することに、日本で初めて成功した。KDDIと自動運転に関するコンサルティングや測量を手掛けるアイサンテクノロジーが共同で行い、ほかにKDDIスマートドローン(東京都港区)、KDDI総合研究所(埼玉県ふじみ野市)、ソフトウエア企業のティアフォー(名古屋市中村区)が協力した。

▲実証のイメージ(クリックで拡大)

実証は、中山間地域に対して自動運転車とドローンを組み合わせて自動荷物配送を行うケースを想定した。荷物を載せたドローンが自動運転車上から飛び立ち、中山間地域を飛行したのち、移動後の自動運転車の上へ帰還するシナリオで実施。自動運転車の走行とドローンの運航を統合管理する「協調制御プラットフォーム」や、センチメートル単位でドローンの位置が把握できる高精度位置測位を活用した。

配送の効率化のため、自動運転車がドローンを飛び立たせた場所から移動しなければならないケースや、ドローンが飛び立った自動運転車とは異なる自動運転車に帰還しないといけないケースが起こり得る。プラットフォームを用いた協調制御で、自動運転車の位置情報を参照しながらドローンを逐次制御し、正確に自動運転車上に着陸できることを確認した。

また、ドローンにはセルラー通信と衛星通信の2つの通信モジュールを搭載し、片方が利用できないエリアではもう一方の通信に切り替えることで、接続性を保ったまま自動飛行を行えることも確認した。

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LOGISTICS TODAY編集部
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