ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

仏で航空貨物統合の動き、CMA CGMとエールが提携

2023年4月4日 (火)

国際仏大手船社のCMA CGMは3日、航空会社のエールフランスと航空貨物輸送事業の「長期的な戦略的パートナーシップ提携」を行ったと発表した。日本でも先ごろ、全日本空輸(ANA)が日本貨物航空(NCA)を買収して貨物航空事業の拡大に乗り出すなど、特に貨物事業でコロナ禍で痛んだ航空会社の事業再編が進んでおり、国際的なトレンドとなりつつある。

(イメージ)

CMA CGMエアカーゴとエールフランスKLMカーゴが、互いの航空輸送ネットワークと輸送能力、専用のサービスなどを組み合わせ、画期的な航空貨物輸送サービスを提供する。北米、ロシア、トルコ、モーリシャスを除く各国の管轄当局から規制に関する承認をすでに受けており、世界のほとんどの地域でシームレスな航空貨物輸送が可能になる。

CMA CGMエアカーゴが拠点とするパリのシャルル・ド・ゴール空港と、両社が本拠を置くアムステルダムのスキポール空港を国際貨物ハブとして活用し、両社が所有する貨物航空機の計12機を配備。運用する機体数も増やす見込み。

顧客はエールフランス-KLMの専用のオンラインプラットフォーム「myCargo」(マイカーゴ)とデジタルサービスに直接アクセスすることで、24時間365日受け付けるオンライン予約とカスタマーサービスを利用することが可能。マイカーゴを通してエールフランスやKLM、オランダのマーティンエアー、CMA CGMエアーカーゴのフライトを組み合わせて予約することができる。

(イメージ)

環境面でも協業し、2050年までにGHG(温室効果ガス)の排出実質ゼロを達成するため、現在の航空機を環境性能を高めた次世代型に置き換える。エールフランスKLMは持続可能な航空燃料(SAF)を使用した航空貨物輸送サービスの提供を、世界で初めて行った実績がある。

航空輸送は輸送中の湿気などを防ぎ、揺れによる被害を防止できるため、需要が高まっている電子部品や精密機器などの輸送に適しているほか、鮮度が落ちやすい食料品や、災害時の緊急物資などの高速輸送サービスの需要も増している。

■「より詳しい情報を知りたい」あるいは「続報を知りたい」場合、下の「もっと知りたい」ボタンを押してください。編集部にてボタンが押された数のみをカウントし、件数の多いものについてはさらに深掘り取材を実施したうえで、詳細記事の掲載を積極的に検討します。

※本記事の関連情報などをお持ちの場合、編集部直通の下記メールアドレスまでご一報いただければ幸いです。弊社では取材源の秘匿を徹底しています。

LOGISTICS TODAY編集部
メール:support@logi-today.com