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ラピュタロボが自動フォークリフト市場に参入

2023年4月4日 (火)

サービス・商品ロボティクス事業を展開するラピュタロボティクス(東京都江東区)は4日、自動フォークリフトの販売を開始すると発表した。AMR(自律走行搬送ロボット)開発のノウハウを取り入れた技術的な優位性や充実したサポート体制を武器に、成長段階にある自動フォークリフト市場に参入して需要を取り込む考えだ。

▲ラピュタ自動フォークリフト(出所:ラピュタロボティクス)

機体の基本性能として二点間の定点移動はもちろん、上下階移動時の垂直搬送機と連携できる。検品場や検品の仮置き場から垂直搬送機への搬送、ラインコンベヤーで流れてきた荷物の検品場や仮置き場への搬送などにも対応する。

ラピュタの自動フォークはロボットが自己の位置を確認するための反射板や磁石を必要としないため、現場へのスムーズな導入や、レイアウトや運用の変更にも柔軟に対応できるのが特徴。パレット貨物の傾きも自動で認識し、動作を軌道修正することが可能だ。光の反射による自己位置推定技術、ライダー(LiDAR)を駆使した誤差のない動きを実現。タブレットによる簡易操作を可能とし、属人化の課題解決にも寄与する。

また、継続的なソフトウエアアップデートを行い、基本機能を随時向上させる。AMRの商用化以降に構築したカスタマーサポートの体制を活用し、トラブルにも迅速に対応する。

自動フォークの国内市場は、2018年には無人搬送機メーカーのギークプラスが販売を開始し、昨秋にはフォークの国内トップシェアを誇る豊田自動織機も提供を開始したが、同社広報は「高額な導入コストや、DX(デジタルトランスフォーメーション)化への壁を感じている事業者が多いことから、まだ成熟していない」と指摘。「初期コストが抑えられ、現場への導入も早期でできるため、導入しやすい」(広報)と、同社の自動フォークの市場での可能性を示した。

同社は4月12日からの関西物流展で、自動フォークを初めて出展する。

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LOGISTICS TODAY編集部
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