MOVOで物流品質向上、スギ薬局が荷待ち大幅改善

サービス・商品トラック運送事業者向けのクラウド型ソリューション「MOVO」（ムーボ）を展開するHacobu（ハコブ、東京都港区）は24日、ドラッグストアチェーンのスギ薬局（愛知県大府市）によるトラック予約受付システム「MOVO Berth」（ムーボ・バース）の導入事例を公開した。スギ薬局が自社運営、あるいは運営を外部委託している全16の物流センターを統一のKPI（重要業績評価指標）で管理することで、待機車両の大幅改善につながったとしている。

▲MOVO Berthを全センターに導入したスギ薬局（出所：Hacobu）

スギ薬局はムーボ・バースの導入により、待機車両品質のKPIを管理できる体制を整備。ムーボ・バースを全センターに導入したことで業務が標準化され、あるセンターの改善事例が他のセンターにも展開されて改善につながるなど好循環が生まれるようになった。同社大府センターでは「2時間以上待機する車両」が19％、豊川センターでは13％だったところ、ムーボ・バース導入後はそれぞれ2.5％、0.4％にまで減少。2022年3月から23年2月にかけて全センターで12万8250台の入荷車両があったが、そのうち「30分以上の待機」となったのは440台で0.34％に抑えられた。

同社がムーボ・バースを導入したのは、取引先の物流センターで入荷車両の長時間待機が発生していたものの、管理体制が整備されず、事実を正確に把握する手段がなかったことが理由だという。それまでの待機時間の把握は、取引先経由で伝えられるドライバーからの申告に頼っていた。

また、ムーボ・バースの導入後は、日ごとの荷物の総量に加えて車両の台数を把握できるようになった。車両の台数とトラックの入場時間を早くに把握できるようになったことで、従業員の稼働時間管理、スキルを加味した人員配置が可能となった。

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LOGISTICS TODAY編集部
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