ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

武田薬品と三菱倉庫、医薬品物流可視化機能強化

2023年7月5日 (水)

ロジスティクス武田薬品工業は5日、ブロックチェーン(分散型台帳)技術を用いて、三菱倉庫が開発したより高度な品質管理を実現するためのデータプラットフォームである「ML Chain」(MLチェイン)を活用し、両社で医薬品流通に携わる運送委託先を正確かつ効率的に管理するための取り組みを開始したと発表した。

これはデータプラットフォームであるMLチェインを用いた医薬品の流通過程における温度・位置情報の可視化に続き、同プラットフォームのスマートコントラクト機能を活用したものである。スマートコントラクトとは、ブロックチェーンに保存されたプログラムで、所定の条件が満たされた場合に実行される。契約の実行を自動化するために使用され、参加者は仲介者の関与や時間の損失なしに、結果を即座に確認できる。

▲「ML Chain」運用イメージ(出所:武田薬品工業)

スマートコントラクトの活用により、三菱倉庫が起用する運送等の外部委託業者の必要な許認可の取得状況や監査記録などを、荷主の武田薬品が確認できる体制の確立が可能になる。また、スマートコントラクト上で品質確保を目的とした要求水準ルールの実装により、外部委託業者の業務品質が水準を満たす場合には契約の正常履行。水準に満たない場合には、要確認状態を瞬時に検知することができる。加えて、製品の運送に関する外部委託業務の品質確保や適正な契約実行のさらなる徹底にも寄与するという。

武田薬品工業によると、昨今医薬品の流通については流通過程において高い水準の品質保証を維持し、劣化や破壊がないよう業務の画一性の推進がより重要になっているという。武田薬品の医薬品流通に携わる事業者との情報を適切にかつ確実に確認・管理することで、業界全体の委託業務に関する品質確保に貢献すると述べた。

■「より詳しい情報を知りたい」あるいは「続報を知りたい」場合、下の「もっと知りたい」ボタンを押してください。編集部にてボタンが押された数のみをカウントし、件数の多いものについてはさらに深掘り取材を実施したうえで、詳細記事の掲載を積極的に検討します。

※本記事の関連情報などをお持ちの場合、編集部直通の下記メールアドレスまでご一報いただければ幸いです。弊社では取材源の秘匿を徹底しています。

LOGISTICS TODAY編集部
メール:support@logi-today.com