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航空貨物の梱包強化を呼びかけ、JAFAなど

2023年7月11日 (火)

ロジスティクス航空貨物運送協会(JAFA)と国際宅配便業務委員会は10日、荷主企業と国際宅配便事業者に対し、国際宅配便利用時には航空輸送に耐え得るよう梱包を強化することを要請した。脆弱な梱包が原因で商品に損傷を与えるケースがあるとし、同協会は啓発活動を強めている。

脆弱な梱包が引き起こす問題として、届け先からのクレームの要因となる、他の貨物や航空機に損傷を与える可能性がある、航空機への貨物搭載に時間がかかり定時運航に支障をきたす、航空機スペースの有効活用ができなくなり全体貨物量が減少する──などを挙げている。航空会社の加盟するIATA(国際航空運送協会)の規定では、「通常の取り扱い状況下で安全に運送できる梱包を行うこと、通常の運送で発生するあらゆる事象に耐えられる梱包を行うことは、荷主の責任である」との記載があり、不十分な梱包による商品の破損などが引き起こす責任の重大さを訴えている。

航空貨物の受託時、「不適切梱包」と判定された貨物の56%が段ボールによる梱包貨物であり、その理由の33%が強度不足であるという。航空機への搭載では最大3メートルの高さまで段積みする場合があるが、下段に積まれた貨物は上段の貨物の自重に加えて運航中の負荷が合わせてかかるため、これらを考慮した上で十分な強度を持った材質・構造の段ボール箱の利用を呼びかけている。

(クリックで拡大、出所:航空貨物運送協会)

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