荷主JXホールディングスは2日、子会社のJX日鉱日石エネルギーが室蘭製油所の原油処理を2014年3月末に停止し、同年6月から石油化学製品の製造、石油製品の物流拠点として事業を再構築する、と発表した。
同社は、内需減退を踏まえて国内トップの競争力を備えた製油所体制を構築するため、精製能力の削減に取り組んでおり、「総合的に検討」した結果、室蘭製油所で原油処理(日量18万バーレル)を停止することにしたもの。
一方で、新たに設備投資を実施し、二次装置を活用することで、アジアを中心に大幅な需要の増加が想定される石油化学製品の製造拠点として、高機能化・高付加価値化を追求する。
石化工場化後は、SKグループと合弁で韓国に新設するパラキシレン製造設備(2014年度稼働)用の原料となるアロマ基材などの製造・輸出を行う。
また、石油製品の物流拠点としての油槽所機能は存続し、北海道地区への灯油、石油製品の安定供給体制を確保する。