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セイノーや福通など、山梨の中山間地域に共同配送

2023年8月2日 (水)

▲富岳通運に配送商品を持ち込んだ福山通運の車両(出所:セイノーHD)

ロジスティクスセイノーホールディングス(HD)や福山通運などは2日、山梨県の中山間地域である小菅村と丹波山村への共同配送を開始すると発表した。中山間地域の物流の維持が困難となることが予想されるなか、地域と物流事業者が協力することで同地域での物流を維持し、収益性のある物流インフラの構築を目指す。

共同配送に参加する事業者はセイノーHDと福山通運、富岳通運(山梨県甲府市)、ドローン事業会社のエアロネクスト(東京都渋谷区)の子会社であるNEXT DELIVERY(ネクストデリバリー、小菅村)の4社。この取り組みでは、小菅村で展開する陸上輸送とドローン輸送を融合する新スマート物流「SkyHub」(スカイハブ)との連携も視野に入れながら、地域物流の効率化・最適化を図っていく。

運用フローは、まず福山通運が小菅村・丹波山村向けの配送商品を富岳通運の都留営業所(山梨県都留市)に持ち込む。富岳通運が既存の配送車両に福山通運から受け取った配送商品を積み込み、小菅村のスカイハブデポに回送。ネクストデリバリーが回送された小口商品を域内配送物との混載で配送し、富岳通運は大口商品を配送する。

(出所:セイノーHD)

このフローにより、福山通運は村への配送車両を削減し、CO2排出量を年間3トン削減するだけでなく、配送車両をほかのエリアに回せることで全体の労働時間短縮や効率化につながる。富岳通運とネクストデリバリーは収益性の改善が見込める。自治体にとっては物流の維持のほか、新しいインフラを構築することによって定住、移住を促進する効果があるとしている。

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LOGISTICS TODAY編集部
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