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BtoC翌日配送のスキーム確立へ、ギークプラス

2023年9月14日 (木)

イベントギークプラス(東京都渋谷区)は「国際物流総合展2023 第3回 INNOVATION EXPO」で、棚搬送に加え、棚から商品の入ったコンテナを作業者の元に届ける「PopPick」(ポップピック)を展示している。同社の加藤大和CEO(最高経営責任者)は今回の出展内容について「EC(電子商取引)が拡大するなかで、BtoCを中心とした業務改善・効率化がメイン」としている。

▲「PopPick」を背景に展示物の見どころを語る加藤大和CEO

ポップピックは、AGV(無人搬送車)が棚を作業者の元まで移動させ、棚から商品の入ったコンテナを水平方向に取り出し、作業者の手元まで降ろしてくれる。作業者がいる場所を「ステーション」と定め、棚が収納場所とステーションを往復する形で、1時間に650箱を出し入れする。防火シャッターをぎりぎり潜れる4メートルの高さに設計しており、防火区画を超えて拡張できるのが強みだ。

加藤CEOは自動化ソリューションとしてポップピックを拡販したい考えだが、システム面で大きなプロジェクトを進行させている。昨今のEC業界で「一部の大手EC事業者が翌日配送をリードするなか、その他のEC事業者が対抗するのが難しくなってきている」現状があるなか、ギークプラスは各倉庫のWMS(倉庫管理システム)を上位システムで連携し、在庫を各地の拠点に分散させることで、配送先に近い倉庫から商品を配送する形で常に全国の倉庫を稼働させ、EC事業者の翌日配送をサポートするスキームを構築中だ。「その先には自動機器とWMSがいずれネットワーク化される。そういった親和性はある」(加藤氏)

既存顧客である3PL業者や物流業者、マテハンを採用している企業とそうでない企業、それらのさまざまな企業をトータルで考えた仕組みを完成させていくというプロジェクト。24時間365日稼働する倉庫に荷物が集まれば、現場の自動化の必要性も必然的に高まり、ロボットシステムベンダーの売上向上にもつながるという狙いもある。

物流危機打破へ、改革の知恵と取組みが一堂に集結

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LOGISTICS TODAY編集部
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