ロジスティクスギークプラス(東京都渋谷区)は20日、ミスミグループ本社の東日本流通センター(川崎市川崎区)に、最新Goods-to-Person(GTP)ソリューション「PopPick」(ポップピック)を導入し、生産性向上が確認されたことを受け、拡張導入を決定したと発表した。今回の導入規模はPopPick 76台、ピッキングステーション8基、保管棚490台となる。
ミスミでは製造現場で必要な部品や消耗品を3000万点取り扱っている。部品の欠品が生産ライン全体の停止につながることから、確実かつ短納期での供給が求められ、サプライチェーンにおいて高い信頼を獲得してきた。

(出所:ギークプラス)
近年は、国内3拠点の倉庫自動化を推進する専門部署を設立し、自動化システムの内製化や他社製品の導入を検討。微細な精密部品の倉庫内ピッキング作業では、画像認識や計量で商品を自動識別する「デジタルピッキングカート」を自社開発・導入し、生産性とサービス品質を向上させてきた。一方、従来の「取りに行く」作業による歩行負担の解消が課題となっていた。
こうした背景から、PopPickのPoC(概念実証)を実施。商品が作業者の手元まで自動搬送されることで作業者は定点作業が可能となり、コンテナ運搬による取りこぼし防止や高い正確性が評価され、拡張導入に至った。また、アンカー不要の設計により、企業成長に応じた柔軟な拡張・移転も可能となる。
今後、ミスミではPopPickとデジタルピッキングカートの連携強化による効率向上を検討するとともに、倉庫内自動化の範囲を前後工程まで拡張し、さらなる自動化を推進する。
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