ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

2024年問題への回答となるプロロジスパーク盛岡、11月末竣工

プロロジス、北東北の中心・盛岡からの物流変革

2023年10月11日 (水)

話題「想定外の反響でした。50社近い事業者に参加いただき、急遽内覧会の日程も追加して対応しました」と語るのは、プロロジス開発部の中山博貴ディレクターだ。

▲プロロジス開発部ディレクターの中山博貴氏

東北・盛岡の地で物流業界関係者の注目を集めた、東北最大級のマルチテナント型物流施設、プロロジスパーク盛岡。これだけの反響を集めたことには理由がある。この施設自体が、東北の物流ニーズと2024年問題への対応へのしっかりとした回答となっていること、そして、2024年まであとわずかというタイミングで、その回答を提示して見せたことが、完成前からの注目度の高さにつながっている。

冒頭紹介したのは、ことし7月に開催された同施設内覧会への反響である。内覧会といっても、同施設の竣工は11月末を待たねばならず、工事中の館内で一部区画の仕様を整え、運用をイメージしてもらうという異例の工事中施設内覧会となったというが、「現地でこういった施設を紹介する機会は今までなかったので、どんな反応になるかも想像できていませんでした。結果として、たくさんの方々のニーズを改めて再認識できる機会となり、さらに自信を持って開発を進める契機となりました」(中山氏)と、手応えを語る。

▲プロロジスパーク盛岡の完成イメージ

プロロジスパーク盛岡への注目度の高さが、内覧会の反響でも証明されたと言える。「近隣の方が興味本位で参加されることも想定していたのですが、青森、秋田、仙台から関東まで、さまざまなエリアからさまざまな業種、業態の皆様に参加いただきました。皆さまそれぞれに、新しい施設を拠点としたサプライチェーン構築に、高い意識を持っている方が多かったことが印象的です」(中山氏)。

北東北の物流ニーズに、かつてないスケールで対応する新拠点

「まず、盛岡には需要を賄えるだけの倉庫の絶対数が足りません。現時点でも、地元のメーカーなどは、小さな区画の古い倉庫を、増床しながら保管場所を捻出しているといった状況です。北東北の中心からの配送需要を満たす施設の必要性については、かねてからたくさんの要望をいただいておりました」(中山氏)。

東北6県の850万人近い人口は、商圏として魅力的なポテンシャルを持つ。東北エリアにおいて、消費者が必要とする食品・飲料品・日用品などをしっかりと届けられるサービスの提供をサポートすることは、物流施設にとっての重要な責務であり、新規物流拠点を提供することで、運送事業社のさらなるサービスの拡張をサポートする。また、地元の製造業にとっては今まで不十分だった増床、集約ニーズを一気に解決できる機会を提供することにもなり、これら東北の潜在的な物流需要を支えることができる機能を備えるのがプロロジスパーク盛岡なのである。

2024年問題での新しい運び方に応える、北東北の物流ハブ作り

そして何よりも、2024年問題が「運び方」を変え、東北における「物流拠点」の定義さえも変えてしまったことが、プロロジスパーク盛岡のプレゼンスをより一層高めている。

「これまで東北の中心と言えばもちろん仙台だったわけですが、来年4月からのドライバーの新しい働き方においては、1日の運転時間を片道3時間と想定して配送エリアを設定しなければなりません。そうすると、仙台からでは青森、秋田への配送に対応できないことになります。これを盛岡を拠点にすることで、青森、秋田を3時間圏内の配送距離に収めることができ、北東北の物流ハブを構築できます」(中山氏)

2024年問題においては、今までのようにはモノが届けられない地域が発生することが懸念されていた。これまでの拠点配置のままでは、その懸念が現実となるところだったのだが、プロロジスがこの施設を投入することで、24年4月に間に合うタイミングで物流危機対策への回答を提示してみせた意義は大きい。

近代型物流施設で実現する、東北サプライチェーンの新しい形

プロロジスパーク盛岡は、敷地面積7万3713平方メートル、延床面積9万9592平方メートルの地上3階建て施設。ワンフロアでの最大の賃貸面積1万9000平方メートルを活用した、同エリアでは他にない大規模な運用から、最小で5000平方メートル規模の区画も用意、業種・規模に応じた運用に応える。

▲開発部マネージャーの荒木彰一氏

開発部の荒木彰一マネージャーは「これまで地元では、500坪程度の自社倉庫を、分散して運用していたという事業者さんも多いはずです。平面利用による生産性の向上を目指した集約化のアイデアも生かせる施設です」と語る。

敷地自体が、高低2段の構造になっているため、低地からは1階フロア、高地からは2階フロアへ直接アクセス、3階フロアへもスロープを使って直接アプローチできる。各階ともトラックが一方通行で走行できるように入口と出口を中央車路でつなげる構造となっており、機動性の高い運用に対応する。「もちろん、スロープのほか、施設内の傾斜部分にはすべてロードヒーティングを入れており、北国で心配される積雪時の運用でも安心してご利用いただけます」(荒木氏)

▲それぞれのフロアへ直接アクセスすることができる構造になっている

北東北の物流・ハブ機能を支え、地域と共生する施設スペック

施設が立地するのは、東北エリアの物流動脈である東北縦貫自動車道「盛岡南インターチェンジ」から距離にして4.7キロメートル、車で8分ほどの岩手県紫波郡矢巾町の工業地域。東北3県の物流ハブである「岩手流通センター」に隣接し、大きな消費地でもある盛岡市を中心にした配送拠点として、北東北の人々へ、生活必需品や日用品を届けるという同施設の責任を担うのにも十分なポテンシャルを誇る。これまで東北における物流の背骨となっていた南北の接続に加え、復興道路・復興支援道路の整備によって東西の接続も便利になっており、周辺地域への配送利便性が高まっていることも心強い。

▲工事中の中央車路

また、JR盛岡駅からは車で17分の距離に位置し、市街地からの通勤にも至近なことから、地域雇用にも大きく貢献できる。館内にはカフェテリアや、コンビニエンスストア、喫煙室も完備され、働く方々の労働環境にも配慮されている。「エリアにおいてこうした館内施設を提供できるのも、おそらくこの施設だけではないかと思います。地元の方々にとって働きがいのある施設をご用意し、地元にとって十分な雇用を生み出すことも、私たちの大きな使命と考えています」(中山氏)

▲環境対策の一環として、館内照明にはLEDを採用している

環境対策においては、屋上に太陽光発電設備を設置予定としており、発電した電気を施設で自家消費する計画も立てている。また、全倉庫部分には高天井用センサーLED(プロロジス共同開発)の採用により、既存LEDと比較して50%以上の電気量削減を可能としている。高い環境性能・エコ性能を備えることは、雇用での貢献や、災害時拠点としてだけではなく、地域との積極的な共生を目指すメッセージともなり、同社がここ盛岡を「新しい東北の拠点」として、地域と一体になって完成させていく道程ともなる。

東北の内陸に位置する同施設は、事業のレジリエンスを高める拠点として評価することもできる。「昨年の北東北の大雨では、鉄道貨物が1か月以上にわたって止まる事態となり、鉄道輸送に頼る事業者にとっては大きな損害が発生しました。配送においても北東北の地域性を考慮したリスクの分散を考える必要性は、今後も高まっていくのではないでしょうか」(中山氏)。非常用電源を装備し、停電時にも72時間の電力を供給する。緊急地震速報システム、衛星電話など、災害時の地域拠点としての機能も想定されている。また、日常の警備においても24時間での有人警備態勢を整えており、不測の事態においても警備員、施設管理部門などが連携して補修や整備にあたることなど、入居企業の事業継続をサポートする。

2024年問題への回答として、さらに強化する物流・岩手の機能

2024年問題が具現化する来年4月までに、物流危機を乗り越えるための具体的な方策をプロロジスパーク盛岡という形にし、共同配送や新技術など、新しい時代の新しい運び方にも対応できるスペックとキャパシティを供給することこそが、同社の2024年問題の取り組みにおけるメッセージともなっている。ニーズを拾い上げ、課題を先回りして解決する姿勢で物流危機に取り組む同社では、今後、さらに新しい施設を開発する計画も立てており、「北東北の物流拠点」化を、強力に推し進める予定である。

ことし11月には、プロロジスパーク盛岡の竣工前内覧会の実施も予定している。「今回はもちろん、施設を完成形でご覧いただけます。まずは施設のスケール感などを見てもらうことから、盛岡を拠点とした物流イメージを構築してもらうのが大切、ぜひ参加して下さい」(中山氏)

プロロジスパーク盛岡の概要
所在地:岩手県紫波郡矢巾町大字広宮沢
敷地面積:7万3713.12平方メートル(2万2298.22坪)
延床面積:9万9592.21平方メートル(3万126.64坪)
構造:鉄骨造、地上3階建
交通:東北縦貫自動車「盛岡南インターチェンジ 」4.7キロ、岩手県道13号盛岡和賀線1.5キロ
竣工予定:2023年11月
物件ページ:https://www.prologis.co.jp/pkms/iwate_morioka
■問い合わせ
上記ページ内の問い合わせフォームよりお問い合わせください。
プロロジス開発部(TEL:03-6860-9090/メール:pldnews@prologis.co.jp)