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豊田通商、途上国でのワクチン保冷輸送実証を完了

2023年10月19日 (木)

メディカル豊田通商は19日、ワクチンと予防接種のための世界同盟「Gaviワクチンアライアンス」と2022年7月から共同で実施していた、アフリカの途上国でのワクチン保冷輸送車の実地走行試験をことし6月に完了したと発表した。共同試験はセネガル、ニジェール、ケニア、南スーダン、ブルキナファソの5か国で行われ、ワクチンを適切な温度で輸送するための効果を検証した。

▲ワクチン専用冷蔵庫(出所:豊田通商)

途上国のワクチン保冷輸送は一般車両で行われており、ワクチンの破損や運用コストの増加、非効率な輸送オペレーションといった課題に直面していた。豊田通商はトヨタ自動車とルクセンブルクの医療用冷蔵庫製造業者ビー・メディカル・システムズとの協業により、世界保健機関(WHO)が認定した医療器材品質認証(PQS)を取得したワクチン保冷輸送車を開発、共同試験に投入した。

試験の結果、ワクチンの破損削減、運用コストの削減、輸送オペレーションの効率化などで具体的な成果が確認され、車両はワクチンコールドチェーンのラストワンマイル輸送における画期的なソリューションとしてGaviから高く評価された。PQS取得後、20か国以上で80台以上のワクチン保冷輸送車が採用され、途上国での感染症対策の支援に従事している。また、今回の共同試験の成功を受け、豊田通商はニジェールから48台のワクチン保冷輸送車を受注した。

▲トヨタランドクルーザー78

ワクチン保冷輸送車はトヨタランドクルーザー78。ビー・メディカル・システムズのワクチン専用冷蔵庫を搭載し、ワクチンパッケージ400個分を運ぶ。独立のバッテリーにより電源無しで16時間稼働でき、走行中は車両から、駐車中は外部電源から充電が可能だ。

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LOGISTICS TODAY編集部
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