商船三井、船員給与の国際送金サービス採用

産業・一般商船三井は30日、船員の生活品質向上を目的として、グループの船舶管理会社が管理する全船員を対象に、海運専用の電子決済サービス「MarTrust」（マートラスト）の導入を決定したと発表した。給与支給のデジタル化で船員の金銭管理を容易にするため、2024年度内に全船員が利用できるよう導入を進める。

マートラストは、マルクラ・グループ（アラブ首長国連邦）のMarTrust（マートラスト、英国）が提供する海運業界向けのDX（デジタルトランスフォーメーション）ソリューションで、船員にe-Walletアカウントとデビットカードを提供し、モバイルアプリを通じた送金やATMからの現金引き出しなど、多様な金融サービスの利用が可能になる。商船三井は船員の金銭管理を支援することで、生活品質向上に寄与することを目指している。

現在、船員の給与は国際条約により銀行口座への振り込みが義務付けられているが、一部は船上で受け取ることが可能だが、これまでは現金での支給が行われていたが、マートラストの導入により、現金取引が電子決済に移行し、国際ブランドのデビットカードの提供も実施される。船員は電子決済やデビットカードを利用して、より効率的かつ安全に資金管理を行うことができるようになる。

■「より詳しい情報を知りたい」あるいは「続報を知りたい」場合、下の「もっと知りたい」ボタンを押してください。編集部にてボタンが押された数のみをカウントし、件数の多いものについてはさらに深掘り取材を実施したうえで、詳細記事の掲載を積極的に検討します。

LOGISTICS TODAY編集部
メール：support@logi-today.com