環境・CSR国土交通省は4日、今年度の物流パートナーシップ優良事業者表彰の受賞者を発表した。応募のあった取り組みの中から、鈴与など計9社が大賞である国土交通大臣表彰を受けた。
複数の事業者のパートナーシップで、物流分野において環境負荷の低減などに功績があった取り組みを、毎年表彰している。国土交通大臣表彰のほか、部門賞として物流D X・標準化表彰を計14社、特別賞としてグリーン物流パートナーシップ会議特別賞を計4社の表彰が決まった。18日に砂防会館(東京都千代田区)で開かれる「グリーン物流パートナーシップ会議」で受賞者が表彰され、取り組みが発表される。
大賞を受賞した鈴与は、アサヒロジやダイオーロジスティクスなどと協力。2024年4月から施行するトラックドライバーの時間外労働規制に対応した上で、運行効率を低下させない輸送を実現した。具体的には、マッチングシステムを活用し、異なる荷主間での往復運行を生み出したり、配車マッチング業務を効率化した。また、複数の中継拠点を活用し、宿泊運行から中継輸送にシフトするなどした。こうした効果で、年間の二酸化炭素(CO2)排出量を38.6%削減させるなどした。
その他の受賞者は次のとおり。
⚫国土交通大臣表彰
DFL、DXを活用した2024年問題解決への取り組み
住友精化、日本ノボパン工業、PALTAC、ユニリーバ・ジャパン、ライオン、流通経済研究所、鈴与、アサヒロジ、ダイオーロジスティクス
⚫物流DX・標準化表彰
独自のCO2可視化サービスにより、排出量削減効果の見える化を実現
ライフサポート・エガワ、高山、TEN共配会議参加企業(12社)
⚫物流構造改革表彰
持続可能な「北海道のライフライン」物流ネットワークの強化構築ーしなやかな物流の実現ー
生活協同組合コープさっぽろ、北海道ロジサービス、サッポロドラッグストアー、ムロオ北海道、エース、札幌軽量急送
⚫強靭・持続可能表彰
本州最北端の青森県下北郡向け荷物の共同輸配送
佐川急便、西濃運輸
⚫グリーン物流パートナーシップ会議特別賞
地方活用港によるグローバルサプライチェーンの効率化
フォスター電機、三井倉庫ホールディングス、両備トランスポート、岡山土地倉庫
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