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米アマゾン、梱包材の削減やリサイクルを促進

2023年12月5日 (火)

▲紙パッド入りの郵便用梱包材(出所:アマゾン)

国際アマゾン(アメリカ)では、梱包材の削減、リサイクルを促進するさまざまな取り組みが進んでいる。

郵便用梱包材は、従来はリサイクルできない紙とプラスチックの混合によって製造されていたが、現在はアマゾンの技術者などが開発した紙パッド入りの郵便用梱包材を使用。これにより、アマゾンの郵便用梱包材は段ボール箱などと同じようにリサイクルできるようになった。2022年には、アメリカとカナダで郵便用梱包材の99%を紙パッド入りの郵便用梱包材に置き換えた。

また、製品パッケージの決定には機械学習アルゴリズムを採用し、郵便用梱包材で発送できる商品の特定や、商品ごとに適切なサイズの段ボール箱の決定を行っている。これにより、北米とヨーロッパで段ボール箱の使用が35%以上削減されたのに加え、北米では段ボール廃棄物が年間7〜10%、6万トン相当の段ボールが節約された。一部の商品では箱や袋、緩衝材がなくても、安全に届くことが確認されれば、梱包を行わずに配送する場合もある。

アマゾンは紙パッド入り郵便用梱包材の受け入れを店頭のリサイクル箱で行っているが、対象外のものをリサイクルするにはプラスチックフィルムが受け入れ可能な一部の店舗の返却場所に持ち込む必要がある。リサイクルのプロセスを容易にするため、梱包材をリサイクル箱に入れる際にはエアー緩衝材を破くことや、段ボールのテープを剥がしておくことを推奨している。

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LOGISTICS TODAY編集部
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