北海道で物流ドローンの｢レベル3.5｣飛行を実施

ロジスティクスドローンを活用したラストワンマイル物流サービスを提供するNEXT DELIVERY（ネクストデリバリー、山梨県小菅村）は8日、ドローンの事業化に向けた緩和措置として同日付で新設された「レベル3.5」での飛行認証を航空局から取得したと発表した。11日に北海道上士幌町で国内初となるレベル3.5飛行でのドローン配送を実施する。

レベル3.5飛行は、レベル3飛行で義務化されている、補助者や看板の設置、道路や鉄道などを横断する前の一時停止などの立ち入り管理措置を条件付きで撤廃するというもの。条件には、操縦ライセンスの保有や保険への加入、機体に設置されたカメラによる歩行者などの有無の確認などがある。

上士幌町で実施する飛行では、シェアオフィスとレストラン間のフードデリバリーや、シェアオフィスと個人宅間の新聞配送などを行う。エアロネクスト（東京都渋谷区）が開発した物流ドローン「AirTruck」（エアートラック）を使い、5キログラム以内の食品や新聞を、最高時速36キロメートルで運ぶ。

ネクストデリバリーは、セイノーホールディングスやエアロネクストと協働し、ドローン配送と陸上輸送を融合した新スマート物流「SkyHub」（スカイハブ）を全国で推進しており、すでに上士幌町を含む9自治体で社会実装の段階に入っている。今回のレベル3.5飛行の実施を皮切りに、他の自治体でも同様の取り組みを進め、社会実装スピードを加速させる。

▲新スマート物流「SkyHub」の運用イメージ（出所：NEXT DELIVERY）

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LOGISTICS TODAY編集部
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