茨城県境町でレベル3.5飛行のドローン配送を実施

ロジスティクスドローンを活用したラストワンマイル配送事業を手がけるNEXT DELIVERY（ネクストデリバリー、山梨県小菅村）は15日、茨城県境町でレベル3.5飛行でのドローン配送を実施したと発表した。レベル3.5飛行は、レベル3飛行で義務化されている、補助者や看板の設置、道路や鉄道などを横断する前の一時停止などを条件付きで撤廃するというもの。同社は13日に、国土交通省から同レベルでの飛行認証を受けた。

▲レベル3.5飛行による配送の様子（出所：NEXT DELIVERY）

今回の配送では、従来では補助なし目視外飛行を指すレベル4飛行でしか実現できなかった、移動車両上空を横断するドローン配送を実施した。

境町では、2022年度からドローンを活用した新しい商品流通の仕組みの構築に着手しており、ことし2月にはドローン配送と陸上輸送を組み合わせた新スマート物流「SkyHub」（スカイハブ）の拠点となるドローンデポを開所。222年度からドローンの定期飛行を進めきたが、離陸してすぐに道路横断の必要があり、横断のたびに一時停止せざるを得ない状況が続いて配送時間にずれが生じていた。レベル3.5飛行の解禁により、有資格者の操縦である条件を満たしていれば一時停止することなく運航できるようになった。

また、機上のカメラによる監視を行うことで、着陸側に補助員や操縦者の配置は必要なくなる。今回の配送ではドローンが自動で着陸し、境町名産の干し芋やドリンクの入った箱を切り離した。

▲ドローンから切り離された荷物を取りに行く住民

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LOGISTICS TODAY編集部
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