ヤマトやキユーソー流通など、グリーン物流で表彰

認証・表彰ヤマト運輸（東京都中央区）とキユーソー流通システム、江崎グリコ、プレミアムウォーターの4社は18日、同日行われた国土交通、経済産業の両省が主催する「グリーン物流パートナーシップ会議」で、2023年度の「物流パートナーシップ優良事業者特別賞」を受賞したと発表した。プレミアムウォーター向け販促品の輸送で、納品リードタイム延長による拠点集約、一貫パレット輸送スキームを構築した取り組みが評価された。

従来は江崎グリコが全国に6か所ある在庫拠点を活用し、プレミアムウォーター向けの販促品を受注翌日に全国の販売先に納品していたが、この納品リードタイムを発注日から10日後と大幅に延長することで、在庫拠点を6か所から1か所に集約し、ヤマト運輸の全国ネットワークを活用する効率的な輸送スキームを確立した。拠点分散化による在庫の偏在、在庫拠点間での低積載な横持ち輸送、ドライバー不足の発生や、時間のかかるばら積みによるトラックドライバーの負担増加などの課題の解消につながった。

▲納品リードタイム延長による拠点集約、一貫パレット輸送スキームの仕組み（クリックで拡大、出所：ヤマト運輸）

在庫拠点を集約したことで、トラックの運行は年間1550回相当削減し、これによりCO2の年間排出を全体の39％に当たる93.7トン削減すると見込んでいる。また、大阪にあるグリコの枚方DC（ディストリビューションセンター）からヤマトの茨木ロジセンターまでの輸送を、ばら積みとパレット積みの混在からパレット積みに統一したことで、荷役時間の削減とドライバーの作業負担減につながった。

■「より詳しい情報を知りたい」あるいは「続報を知りたい」場合、下の「もっと知りたい」ボタンを押してください。編集部にてボタンが押された数のみをカウントし、件数の多いものについてはさらに深掘り取材を実施したうえで、詳細記事の掲載を積極的に検討します。

LOGISTICS TODAY編集部
メール：support@logi-today.com