ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

IDA・匝瑳市など、医薬品ドローン輸送で連携

2025年12月23日 (火)

メディカルドローンを使ったビジネスの普及やコンサルティングに取り組む国際ドローン協会(IDA、東京都江東区)は22日、千葉県匝瑳市などとドローンを活用した医療物資輸送に関する包括連携協定を締結したと発表した。今後、医療機関と薬局の間で医薬品の輸送する実証実験などを行い、将来的には個人宅への医薬品の配送や災害時の医療支援も検討する。

協定に参加したのは、同協会と同市のほか、匝瑳市民病院と、地元の毎日薬局、障害者支援施設「八日市場学園」、県立匝瑳高校の6者。

(出所:国際ドローン協会)

協定では「ドローンを活用した薬品や検体、医療用品などの輸送実証を通じ、地域医療体制の強化と移動格差の解消を図る」とし、来年1月から実証実験を開始する。実施期間は特に定めず、実証結果や安全性、地域ニーズを踏まえながら段階的に検討していく。

IDAは飛行計画や運航管理、安全対策など運行全般を担当し、関連法令に基づく許可などの手続きのほか、実証データの整理やモデル化も行う。

また、匝瑳高校とは、ドローン物流をテーマにしたキャリア教育への展開を検討していく。現時点では、具体的な実施日時や内容などは決まっていないが、学校関係者と協議を重ねながら、教育的意義や実施体制を慎重に検討していく。具体的な内容としては、 地域が抱える医療・移動課題や、産業としてのドローン物流、ビジネスの視点からの地域課題の解決といったテーマを想定している。

同社は、行政と医療、教育、専門団体が包括連携し、実運用を前提とした医療物資ドローン輸送の検証を行うほか、教育や人材育成への展開を見込んでいる点に意義があるとし、「地方都市での新しい医療物流モデルの先行事例となることを目指す」としている。

■「より詳しい情報を知りたい」あるいは「続報を知りたい」場合、下の「もっと知りたい」ボタンを押してください。編集部にてボタンが押された数のみをカウントし、件数の多いものについてはさらに深掘り取材を実施したうえで、詳細記事の掲載を積極的に検討します。

※本記事の関連情報などをお持ちの場合、編集部直通の下記メールアドレスまでご一報いただければ幸いです。弊社では取材源の秘匿を徹底しています。

LOGISTICS TODAY編集部
メール:support@logi-today.com

LOGISTICS TODAYでは、メール会員向けに、朝刊(平日7時)・夕刊(16時)のニュースメールを配信しています。業界の最新動向に加え、物流に関わる方に役立つイベントや注目のサービス情報もお届けします。

ご登録は無料です。確かな情報を、日々の業務にぜひお役立てください。