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車検切れ運行で行政処分、北陸信越運輸局

2023年12月25日 (月)

行政・団体北陸信越運輸局が21日発表した運送事業者に対する行政処分によると、11月は2社を車両停止処分とした。

車両停止処分となったのは次の通り。

事業者名所在地処分内容違反件数※違反点数
タカシマ輸送(本社営)富山県入善町車両停止(30日車)9件3/3
一城輸送(本社営)長野県上田市車両停止(70日車)2件7/7
※事業者違反点数/営業所違反点数

よもやの車検切れはDXで回避すべし

11月に行われた監査により、長野県と富山県の事業者2社が行政処分を受けた。違反点数7点となった長野県の業者の違反の1つに無車検運行があり、特定の運転者に対する適 性診断受診義務違反と合わせて2件の違反となり、違反点数が7点となっている。

無車検運行は貨物自動車運送事業法施行規則違反である以前に、道路交通法違反である。法律上、軽貨物は2年ごと、トラック初回以降は毎年の車検が必要。特に業績が芳しくない企業においては経済的負担が大きいためにこうした違反をする側面もあるのかもしれない。たまたま忘れてしまっていたのならいいかというと、そういうわけでもないだろう。実際、法律上必要とされる管理業務が不十分で行政処分を受ける企業の多くは、複数の違反をしていることがほとんどである。車検やドライバーの免許更新など、スケジュールが決まっているものについては、管理者側で一元管理を行うべきだろう。紙の書類やエクセルなどで管理するのでもよいが、今は運送業向けに、免許更新や車検のスケジュール管理をできるソフトなどもある。こうしたところからDXを導入し、人力でやらなければならないことを1つずつ減らしていくことで、業務の効率化、スマート化も進んでいくはずだ。