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近鉄エクス入社式、物流DX後も「人の力は不可欠」

2024年4月2日 (火)

ロジスティクス近鉄エクスプレス(東京都港区)は1日、2024年度新入社員86人の入社を発表した。

入社式での鳥居伸年社長の挨拶(要旨)は以下の通り。

皆さん、本日は入社おめでとうございます。

近鉄エクスプレスグループを代表し、皆さんの入社を心から歓迎いたします。

当社は、世界的規模の「貨物屋」であり、国際物流市場の中で持続的に成長するために、「Global Top 10 Solution Partner ~日本発祥のグローバルブランドへ~」をスローガンに掲げ、その実現を目指して日々チャレンジをしています。人材は当社にとって最も重要な資源であり、人材育成の強化とともに、その多様性を尊重し、高い自主性と創意性、機動力を発揮できる環境づくりに努めています。

昨今AIが急速に普及・発展し、人の存在が不要になる領域が増加することが予測されていますが、物流業界もDXの強い潮流の中にあり、デジタルフォワーディングなど、人の手に寄らないビジネスモデルが確立されつつあり、この分野は間違いなく、近い将来定着するでしょう。

一方、私たちが主にサービスを提供しているBtoBの生産物流においても、DXにより自動化、デジタル化される部分が出てくると思います。しかしながら、「人の判断、人の力」は不可欠です。私たちの事業は、不特定多数の輸送手段を利用し、最適化して多種多様な輸送商品を提供する利用運送事業であり、AIだけでは完結出来ない部分が多々あります。また、イレギュラー発生時には、AIでは的確に対応できない状況も想定されます。

不測の事態が発生した際に、適宜状況を判断しお客様と連絡を密に取るのは、人であり、過去の経験、自身の知識・見聞をフルに活用し、知恵を絞り、当社の持つネットワークを駆使することになります。

ここで重要なのは「コミュニケーション力」です。私たちの仕事は社内・社外を問わずコミュニケーションが非常に重要であり、自ら経験し、積極的に海外のスタッフやお客様とコミュニケーションをとることによって培われる能力です。

皆さんは、これから失敗を恐れず、より多くのことに挑戦し、多くの経験を積みながら学び、そして多くの人々とコミュニケーションをとることを是非心掛けてください。

当社はお客様に物流を商品として提供する貨物屋であると共に、物流をサービスとして提供するサービス業者でもあります。DXによりサービスの均一化、フラット化が進みつつある市場の中で、当社の価値を示すことができるのは、人によるサービスの差別化です。

その当社にとって人材は財産であり、いかに多くの人的財産を当社が育て、保つことができるかは、将来的な当社の存続の如何に関わってくることです。故に、当社では社員を大切に育てる環境を今まで以上に充実させていきたいと考えています。

当社の現在の広告コピーは「その先に待つ、ストーリーのために。」です。

どれだけデジタルが進んでも、
物流の最前線やフォワーディングを、最後にささえるのは「人」。
新しい日常の中で、それはより鮮明になりました。
さまざまな想定外の事態に遭遇しても、
届ける先に待っている人や状況に思いを馳せながら
どれだけすばやく柔軟に対応し、リクエストにこたえていけるか。
効率だけでは測れない価値が、そこにあります。
私たちの強い想いが、モノを運び、今日も世界を動かしている。
そんな「人」こそが私たちの強みです。

人が当社にとっていかに重要かを物語っています。人、つまり皆さん一人ひとりが当社の将来を担う人的財産、人財です。

最後に、働き方の多様性が浸透する中で、働きやすい環境作りは会社の使命です。ただ、働きやすい環境とは単に楽であるという意味ではなく、時代の変化に対応する職場環境と、同じく、時代の変化に対応できる人材が育つ環境であり、そのためには、厳しくも公平公正の下の緊張感のある職場環境が必要であると考えます。会社には会社の義務と権利があり、社員には社員の義務と権利があります。そのことを双方が十分に理解し、公平公正にそれらをバランスよく行使することが重要であることを、是非、ご理解ください。

改めまして、本日は入社、誠におめでとうございます。どうか心身ともに健康には留意をして、一緒に楽しく仕事にチャレンジをしていきましょう。 皆さんの今後の成長と活躍を心から期待しています。

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