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ヤマハとKYB、二輪車向け油圧緩衝器事業を合弁化

2013年1月29日 (火)

荷主ヤマハ発動機は29日、カヤバ工業(KYB)と合弁事業を開始すると発表した。KYBオートモーティブコンポーネンツ事業本部(AC事業本部)の二輪事業を、7月1日に新設分割した後、ヤマハ発動機に株式の一部を譲渡する形で行う。

二輪車用油圧緩衝器などのグローバル供給体制を整備し、世界トップクラスの性能、品質を伴う製品の市場投入と、コスト競争力の実現を目指す。これにより、ヤマハ発動機を含む二輪車メーカーへの拡販を目指す。

合弁会社は社名を「KYBモーターサイクルサスペンション」とし、岐阜県可児市に本拠を構える。また、静岡県磐田市に磐田開発室を開設する。

主に二輪車などの車両向けサスペンションの開発・製造・販売、開発・製造領域で他社支援を担う。出資比率はKYBが66.6%、ヤマハ発動機が33.4%。

KYBは、グローバル協業体制の一環として、インドで昨年12月に二輪車用油圧緩衝器製造・販売会社を設立し、2014年にインディア・ヤマハ・モーター社のチェンナイ工場へ二輪車用油圧緩衝器の供給を開始する。

ヤマハでは、今回の合弁事業について「合弁会社で生産するサスペンションは、PF部品で調達額で当社最大、商品性に大きく関わる重要コンポーネントの1つ。その主要部品を合弁会社で開発・生産する今回の施策は、商品競争力向上とコストダウンを実現するとともに、先進性・技術力・ブランドイメージの向上にも大きく貢献するもの」としている。

ヤマハはこのほか、インド・チェンナイに建設するヤマハ二輪車組立工場に近接するベンダーパーク内のKYBサスペンション会社に合弁参加する方針。