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拠点・施設ルネサスエレクトロニクスとジェイデバイスは30日、ルネサスが半導体後工程の生産拠点をジェイデバイスに譲渡することで基本合意したと発表した。
ルネサスの100％子会社である、ルネサス北日本セミコンダクタ（北セミ）の函館工場、ルネサス関西セミコンダクタ（SKS）の福井工場、ルネサス九州セミコンダクタ（九セミ）の熊本工場、北セミの100％子会社・北海電子――の半導体後工程製造事業をジェイデバイスへ、6月上旬をメドに譲渡することに合意したもの。
ルネサスは収益基盤の強化に向け、国内後工程生産拠点は高付加価値製品対応を中心とし、アウトソーシング比率、ルネサスの海外拠点の生産比率を高めていく生産戦略を打ち出していた。
この方針に基づき、北セミの米沢工場、ルネサス九州・山口セミコンダクタの大分工場を維持・強化する一方、事業の選択と集中で北セミ函館工場、SKS福井工場、九セミ熊本工場については「1年をメドに譲渡を検討する」拠点と位置づけ、譲渡先を検討していた。
ジェイデバイスは、国内最大の独立系半導体後工程受託会社として「海外競合他社と同等以上のコスト競争力を達成することが必要不可欠」として、事業規模の拡大に取り組んでいる。
こうした両社の思惑が一致し、「長期的なパートナーシップ構築の第一歩」として、ルネサスがジェイデバイスに譲渡することに合意した。
これらの譲渡実施後、ジェイデバイスはこれまでの7拠点に加え、さらに3拠点の製造拠点を保有することとなり、後工程受託メーカー（OSAT）として世界5位以内に入る規模となる見込み。
