ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

農水省、食品物流効率化へ官民タスクフォース始動

2024年4月11日 (木)

行政・団体農林水産省はこのほど、3月29日に持ち回りで開催した「第2回農林水産省物流対策本部」(本部長:坂本哲志・農水相)で、昨年12月に行われた第1回対策本部以降の取り組みの状況報告が行われた、と発表した。農林水産品と食品の物流に関連し、全国各地、各品目ごとの効率化や従事者の負担軽減に向けた取り組みとして、「官民合同タスクフォース(TF)」を第1回対策本部で設置して以降、すでに多くの産地や卸売市場で取り組み効果が表れていると報告された。

TFでは、農水省対策本部の指揮の下、全国各地の農林水産品や食品に関する相談の受け付け、TFメンバーの現地派遣、具体的な改善策の実施などが図られ、先進的な物流効率化事例の情報発信も行う。3月19日時点で、群馬県嬬恋村など13の産地、卸売市場にTFメンバーが現地入りしており、第2回対策本部ではそれぞれの現場での改善策の進ちょく状況や実際の効果などが報告された。

嬬恋村の事例では、キャベツを産地から卸売市場に輸送する際の荷待ち時間に課題があったが、市場が混雑しない日中に市場に到着できるようにしたことで、荷待ち時間を削減した。産地では150か所の集荷所を巡回して集荷し、冷蔵庫で一晩冷やし込む「予冷」を行うことで、キャベツの鮮度保持を向上させるとともに、その予冷時間を活用して出荷先に従来より1日早く送り状を送付することで、卸売会社の取引効率の向上につなげている。

また、出荷先エリアの運送事業者とも連携し、事業者が往路で東京圏に輸送した際、復路でJA嬬恋村の荷を運んでもらうことで輸送効率を向上させている。

4月以降も13の産地、卸売市場にTFメンバーを現地派遣する予定だ。

▲嬬恋村での物流効率化事例(クリックで拡大、出所:農林水産省)

■「より詳しい情報を知りたい」あるいは「続報を知りたい」場合、下の「もっと知りたい」ボタンを押してください。編集部にてボタンが押された数のみをカウントし、件数の多いものについてはさらに深掘り取材を実施したうえで、詳細記事の掲載を積極的に検討します。

※本記事の関連情報などをお持ちの場合、編集部直通の下記メールアドレスまでご一報いただければ幸いです。弊社では取材源の秘匿を徹底しています。

LOGISTICS TODAY編集部
メール:support@logi-today.com