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NX総研レポ、24年1四半期荷動き指数低下

2024年4月18日 (木)

調査・データNX総研は18日、2024年度の経済と貨物輸送の見通しを発表した。同総研によれば、24年の世界経済は一部地域でインフレの鈍化が進み、成長の緩やかな安定が期待されるものの、リスク要因も多く残る状況であるという。

特に中国経済は不動産市場の問題が続き、成長率がIMFの予測を下回る可能性が指摘されている。また、米国を中心とした経済圏の再構築動向が、中国およびロシアに対する経済的影響を及ぼしている。日本国内では、物価の高止まりが社会問題化しており、政府による積極的な経済対策が求められる状況だ。

貨物輸送に関しては、24年度の国内貨物輸送は前年度に比べて0.6%の減少が見込まれており、これは3年連続の減少となる。特に建設関連貨物の減少が影響している。ただし、消費関連貨物や生産関連貨物は、若干の増加が期待されている。

国際貨物輸送では、輸出は24年度に2.0%の増加が予測されている。これは、主に自動車関連の荷動きの回復が寄与しており、特にEVシフトの加速や生産拠点の国内回帰が追い風となっている。一方、輸入は23年度に大幅に減少した後、24年度は1.6%の増加が見込まれているが、消費財の伸び悩みが続く可能性がある。

企業物流短期動向調査では、24年1〜3月期の国内向け出荷量「荷動き指数」が前期比で大幅に低下していることが明らかになった。これは、特に生産財関連の業種で顕著であり、経済全体の足踏みを反映している。

(クリックして拡大、出所:NX総研)

以上のように、24年度の経済及び貨物輸送の見通しは、成長とリスクが入り混じる複雑なものとなっている。今後の政策決定や企業戦略には、これらの要因を慎重に考慮する必要があるだろう。

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LOGISTICS TODAY編集部
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