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石油連盟調べ

15年度潤滑油需要見通し、貨物輸送減織り込み1.1%減

2015年7月29日 (水)

環境・CSR石油連盟は28日、2015年度の潤滑油の需要見通しを公表した。14年度実績は、潤滑油全体で152万1000kl(前年度比0.7%減)で微減となったが15年度は自動車用、舶用、工業用ともに減少が見込まれるため、全体で1.1%減の150万5000klとなる見通し。

自動車用の潤滑油は14年度、消費税増税前の駆け込み需要の反動減でガソリンエンジン車の生産台数が減少した一方、登録台数の増加、ディーゼル車の輸出増などから58万6000kl(2.3%増)となった。15年度は国内で軽自動車税増税前の駆け込み需要の反動減などが影響し、0.3%減の58万4000klと微減を予測している。

舶用は14年度、造船隻数の減少や消費税増税後の消費減退による国内貨物輸送量の減少などから2.2%減の9万1000klとなった。15年度は国内貨物輸送全体で微減が見込まれることから、1.1%減の9万klとなる。

工業用は14年度、消費税増税後の個人消費の減少などを背景に84万4000kl(2.3%減)へと減少。15年度は鉱工業生産が回復に向かうものの、工業用潤滑油に関連した品目への影響は限定的で、メンテナンス部門での合理化を織り込み、1.4%減の83万2000klとなる見通し。