調査・データ三菱重工は29日、同社グループの三菱重工エンジン&ターボチャージャ(MHIET、相模原市中央区)相模原工場内において、水素専焼エンジン発電セット実証設備と水素供給設備が完成したと発表した。同社は、水素専焼エンジンの製品化に向けて実証設備の試験運転を開始した。
MHIETは、レシプロガスエンジン「GS6R2~GS16R2」シリーズを改良した単気筒エンジンを、国立研究開発法人産業技術総合研究所福島再生可能エネルギー研究所(福島県郡山市)に設置し、水素100%で安定燃焼できる技術を確立している。
製品化に向けた次の段階として、新たに開発した6気筒の500キロワットクラス水素専焼エンジンを搭載した発電セットの実証設備と、水素トレーラーで搬入する高圧水素ガスを減圧して発電セットに供給する水素供給設備が完成し、健全性確認のための試験運転を開始。
都市ガスを用いた確認運転から開始し、今年度中に水素専焼の100%負荷運転における安定燃焼の確認を目指す。同実証試験では、再生可能エネルギー由来の電力を利用し、製造過程においてCO2を排出しないグリーン水素を燃料として使用することも計画している。
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