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ロジネットジャパン、札幌通運で過大売上計上

2010年11月4日 (木)

話題ロジネットジャパンは4日、2011年3月期第2四半期にパレット整理損7500万円と過年度損益修正損6100万円を特別損失に計上すると発表した。

 

子会社の札幌通運では貨物の運送や保管を行うための資材として数万枚のパレットを使用し、多くはレンタルにより調達しているが、第2四半期でレンタル枚数と会社の管理下にある実勢枚数を調査した結果、所在不明となっているパレットがあることが判明。所在不明のパレットについて、今後のレンタル料の適正化を図るため解約することにし、パレット整理損として7500万円を特別損失に計上する。

 

これを受けて、不明防止対策として「パレットの移動状況を詳細に把握するマニュアル」を整備・運用するほか、毎月のレンタル枚数と使用枚数をチェックすることにより、異常を早期に発見し個人責任を問える体制を構築した。

 

また、札幌通運で「顧客との請求締切日以降、月末までの売掛債権の一部に適正な金額を超えるものがあった」として調査したところ、過年度の売上が過大に計上されていたことが判明した。業務担当責任者が個人の成績を良く見せるため、売上を故意に過大計上していたという。この過大計上分を「過年度損益修正損」として6100万円を特別損失に計上するもの。

 

同社では、売掛債権の総点検を実施してほかに異常がないことを確認したほか、「管理に不備がある」と認識し、売上の計上に関するチェック体制の整備、売掛債権の内部監査の強化などの対策を講じることにした。