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雪印メグミルク、新中計「次世代生産物流体制」などに800億円

2010年11月5日 (金)

ロジスティクス来年4月1日付で日本ミルクコミュ二ティと雪印乳業を吸収合併する雪印メグミルクは5日、中期経営計画を発表した。物流関連では、戦略設備投資として盛り込む総額800億円のうち、効率的生産物流体制を構築するため、「次世代型生産物流体制」に向けて既存3工場の集約に250億円、首都圏の基幹工場として整備する新海老名工場に127億円を投じる計画。

 

次世代型生産物流体制の構築に向けて、乳製品の既存3工場を集約して建設する「乳製品統合工場」では、SCMの追求によるトータルコスト削減を目的に、原料調達から製造、出荷までを集中管理し、基幹倉庫を併設する。

 

統合工場は、茨城県稲敷郡阿見町の阿見東部工業団地に11.4ヘクタールの用地を確保し、プロセスチーズ、マーガリン類を年間5万トン規模で生産する。2011年3月までに着工し、13年下期には全ラインを稼働させる。

 

統合工場の稼働に伴い、既存の横浜チーズ工場、関西チーズ工場、厚木マーガリン工場は閉鎖する。

 

次世代生産物流体制と並んで掲げる新海老名工場の建設は、首都圏の生産物流拠点を強化し、ヨーグルト「ナチュレ恵」を増強することに主眼を置くもので、稼動後はプレーンヨーグルトの生産能力を1.9倍に引き上げる。新工場は11年7月に稼働を開始し、12年下期に飲料新棟を本稼働させる。

 

また、13年下期に閉鎖する厚木マーガリン工場の跡地利用については、「物流優位な立地」と考え、「将来の展開に向けた検討を開始する」としている。